つぶやき-ささやき-うそぶく
2010/04/07 (Wed)00:54
昔から器用で何でもできた
相手には愛される分だけ愛を伝えて
生まれたばかりの頃に人々になじむのはたやすいことだった
ああけれど
出来の悪い子ほど可愛いとはよく言ったものだ、
身体は小さくても時は数十を数える頭は
不釣り合いなほどに冷静な言葉を吐き出させた
もちろんそんな子供をいとおしく感じるはずがなくて
(いや、人間と同じように年の数え方をするなら十分に大人だけれど)
また好かれるために
子供のように振る舞うことを
覚えた
しばらく後の戦でも
まだ少年の外見をしている身体には幾重もの戦いの経験が積まれていて
海の上で多くの人
国を、葬った
"ああなんて可愛くない"
俺はその言葉に
やがて剣を捨てた
「たすけて!」
不器用な兄は子供として愛されているのだ
白旗と涙をかざしたら、ねぇみんなまた俺をあいしてくれる?
(まぁイタリアだからしかたがない)
(それは愛の言葉でしょう、ねぇ)
計画的ヘタレ
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